不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!
そう思っていると、龍二君の顔が、鬼のような顔になった。
あたしは席を立ち龍二君に駆け寄った。
「昌也ぁ…テメェ、ぶっ殺す!!」
「龍二君、だめ!」
あたしは、咄嗟に龍二君の腕をギュッと掴み言った。
龍二君は、あたしを見ると、躊躇いながらも昌也君を離した。
昌也君は立ち上がらず成君の足に捕まり脅えた表情で龍二君を見上げていた。
龍二君は“ふぅー”と息を吐き昌也君達を睨みつけた。
「30秒以内に行け、いいな?!」
「行く行く、ホンマ悪かった、じゃあ!!」
「龍二、ヒカルちゃんごめんな。」
逃げるようにして出て行く昌也君。
成君は申し訳なそうにして昌也君を追いかけた。