不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!
あたしは、スカートをギュッと握り顔を上げた。
「なんとなくだけど、龍二君も零の言動に違和感を感じてるんじゃないかと思うんだけど…」
「あぁ、確かに何かあるような気はしてた。零何かあんのか?」
(やっぱり、龍二君は気づいてたんだ。)
「実は、姉のあたしが言うのも変だけど、零…裏と表が激しくて腹黒い所があるの…。」
「でもね、零すごく良い子なところもあるのよ。」
龍二君は、あたしの話しを黙って聞いて、話し終えると、小さく息を吐き口を開いた。
「なるほどね、美月の気持ちは分かった。でも今から心配しても仕方ないだろ?」