不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!
「本当ですか?ありがとう、ごさいます。じゃあ勝負は、100m走と騎馬戦の二種目で水神先輩が勝ったら何でも先輩の言う事聞きますよ。」
「で、お前が勝ったら?」
オレが、そう言うと零はフッと笑った。
「俺が勝ったら……ヒカルには二度と近づくな。」
零は、さっきまでの笑顔は消え凍りつくように冷たい表情になった。
「理由は?」
「ヒカルに近づく奴は誰だろうと許さねぇ。ヒカルは俺のだ。」
「お前ら、姉弟だろ?」
「だから何?」
「だいたい美月は物じゃない。それに誰と付き合うかを決めるのも美月だ。」