不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!



オレの言葉に、零は怒りで顔を歪め、手を強く握り締めた。


「るせぇんだよ!もう取り消せねぇ、いいな俺が勝ったらヒカルには近づくなよ!!」



吐き捨てるように言うと零はオレに背を向け、その場を離れた。



こんなにも、感情を剥き出して言う零は本気で、美月が好きなんだと思った。



* * *



体育祭当日一一



オレの心とは裏腹に、空は澄み切って雲一つない快晴だった。



美月の事を考えると、勝負は負ける訳にはいかない。



けど零の事を考えると、どうしたら…。





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