不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!



「……!!…好きにしろ…」


オレは何度も『落ち着け』と自分に言い聞かせ、ドキドキを抑えながら、今度はゆっくりと歩き出した。








  一一入部初日一一



放課後、道場へ行くと、部長と他の先輩達の周りに数名の部員が集まっている。おそらくオレと同じ入部希望者達だろう。


その脇に、ひときわ目立つ人の群れがあった。
ホスト男と奴を取り巻くファンの女子達だ…。


ホスト男はオレに気づくと、ニヤッと笑みを浮かべ、ゆっくりとオレの所へ近づいてきた。


「よぉ水神、この間の約束覚えているよな?さっそく相手してくれよ。」


イヤミたっぷりにオレを睨みつけ、オレの返事も 待たず大声で部長を呼びつけた。




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