不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!
「部長、今からコイツと試合したいんで、審判お願いしてもいっすか?!」
部長は大して驚きもせず嬉々として鼻息を荒げた。
「おぉ、それは面白そうだな!エースの片瀬と期待のルーキー水神、どっちが勝つのかこりゃ見物だぞぅ!よし、審判は任せておけ!!」
興奮しながらまくしたてる部長を見て、近藤先輩が心配そうに口を挟む。
「部長、ホントにいいんですか??」
「大丈夫だ、何かあった時はオレが全て責任をとる!!」
部長は、そう言うとドンと大きく胸を叩いた。
「じゃあ準備運動してきます。」
オレは短く返事をすると道場の隅へ歩いた。