The Dark River
今日も眩しい朝日が頬をつねる。そんな幸せな一時もすぐに終わらせねばならない。

ベッドからはねおき早歩きで地下にある書斎へ降りる。書斎は私の唯一の遊び場。大きな本、小さな本が遊んでくれる。私はいつから本と遊ぶようになったの?ただページをめくり、何時間もかけて書かれた文字を読む。

どうしてお姉様は、私と遊んでくれなくなったの?

毎日この時間はこのことで頭がいっぱいになる。しかし、本を読んでいたらそんな事も忘れてしまう。過保護な姉も、自由のない人生も。

お姉様のお姉様は、どんな人かな?
パパとママともっとお話したい
外で遊びたい

そんなことも忘れてしまうこのひととき、絶対に無くしたくない。抗うの。いくら喘息が私を襲っても。
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