そばでいつも…
優衣とケンカしてから、8日目。
ついにあたしは、乃愛といるのが窮屈になっていた。
毎日、毎日俊太の話ばっかり。
正直疲れていたんだ。

いつの間にかあたしは、屋上に走り出していた。
きっと休みたかったんだろうと思う。

息を切らしながらやっとの思いで屋上に着いた。

一歩一歩踏みしめながら歩いた。

そしてあたしは、屋上に設置してある椅子に座った。
「はぁーーー。」
思わずおばあちゃんみたいな声が漏れてしまった。


「何してんの?」
誰かがあたしに声をかけた。

「ん??誰??」
本当に見たことのない美青年だった。

「あぁ。俺? 遠藤 陸。」

「なんかきーた事ある名前…。」

「で?お前は?」

「あ!あたしねっ!!えっとぉ、田中 沙柚璃っていうんだ。」

「あっそ。どーでもいいけど、そこ俺の特定席なんだけど。」

「はぁ!?特定席とか勝手に決めないでよねっ!!」

「早く出てけょな」

「はいはいっっ!!!」

あたしは、ムカついてその場を去った。



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