手を伸ばせば、きっと。
ピピピピッピピピピッ…
「ん、んー…」
スマホのアラームを消して、身体を伸ばす。
ベッドがすごく心地良いから、出たくないけど…
身体に鞭を打って起き上がる。
「おはよー…」
キッチンには既にお母さんが立っていた。
「おはよう。朝ごはん出来たから、顔洗ってきて!」
「はーーーい」
キュッー
洗面所の水は、冷たい。
目を覚ますにはちょうどいい。
「引っ越し、頑張ろー」
早く引っ越しを終わらせて、できるだけ向こうの家に早く慣れるんだ!