手を伸ばせば、きっと。
お父さん、私の部屋の隣が悠都くんの部屋だって…。
どんな部屋なんだろう…。
どんな人なんだろう…。
意識しちゃうから、かっこいい人じゃなきゃいいな…。
すごく、気になる……!
私と悠都くんの部屋は2階にある。
2階にはその2部屋と客間が1つ。
階段を登って、2階に上がった。
「ダメだって、分かってるけど……」
好奇心は、そんなに簡単には抑えられなくて。
私は、悠都くんの部屋のドアノブに手をかけた。
「一回だけだから…!」
ガチャッ
「わ……」
男の子の部屋って、こんなにキレイなものなんだ…。
ーーーその瞬間。
♪~
「!!!!」
パーカーのポケットに入れていたスマホが、メール受信を伝えた。
「び、びっくりした…誰だろう」
メール画面を開くと
「え……?」