水男(ミズオ)
大きな夕日が落ちてきた。


仕事が終わった亜美は
若干浮かれ気味。


うかれるのも当然。


あこがれの人と
今週の金曜日デートなんだから。


その憧れの人は


背が高くてイケメンで
とても優しい。


良心が一切ないこと以外は
非の打ちどころのない人間。


そんな俊介と今度デートをするんだから
亜美が浮かれるのも仕方がなかった。


化粧を直して身支度をした亜美。


意気揚々と会社を出ていこうとする。


すると突然声が聞こえた。



「どこ行くんだ?」


< 141 / 240 >

この作品をシェア

pagetop