水男(ミズオ)
「サイコパス専門捜査チーム?
そんな部署はうちにはありませんけど?」
受付の人がずれた眼鏡を直しながら
高山が渡した名刺を胡散臭そうに見ている。
警視庁のロビー。
静寂の中
高山の声だけが響き渡る。
「ないって……どういうことですか?」
訳が分からない高山。
名刺に書かれたサイコパス専門捜査チーム
というのは実際には存在していなかった。
平野はうそをついていたのだろうか?
こんなでたらめな名刺を渡して
平野はどういうつもりだったんだろうか?
額から汗が一筋。
「じゃあこの平野って人も
いないんでしょうか?
この名刺は全部でたらめなんですか?」
高山が受付の人に尋ねる。
受付の人はしばらく沈黙した後
含み笑いをしながらこう言った。
「もしかしたら……資料室長の
平野さんかな?
その人
猫背でいつもニヤニヤしてませんでしたか?」
その言葉を聞いて
目を見開く高山。
「ビンゴ!その人です!その人と会いたいんです。
アポは全くないんですけど
よろしくお願いします!」
高山の勢いにただならぬものを感じた
受付の人は受話器を持って
内線をつないだ。
そんな部署はうちにはありませんけど?」
受付の人がずれた眼鏡を直しながら
高山が渡した名刺を胡散臭そうに見ている。
警視庁のロビー。
静寂の中
高山の声だけが響き渡る。
「ないって……どういうことですか?」
訳が分からない高山。
名刺に書かれたサイコパス専門捜査チーム
というのは実際には存在していなかった。
平野はうそをついていたのだろうか?
こんなでたらめな名刺を渡して
平野はどういうつもりだったんだろうか?
額から汗が一筋。
「じゃあこの平野って人も
いないんでしょうか?
この名刺は全部でたらめなんですか?」
高山が受付の人に尋ねる。
受付の人はしばらく沈黙した後
含み笑いをしながらこう言った。
「もしかしたら……資料室長の
平野さんかな?
その人
猫背でいつもニヤニヤしてませんでしたか?」
その言葉を聞いて
目を見開く高山。
「ビンゴ!その人です!その人と会いたいんです。
アポは全くないんですけど
よろしくお願いします!」
高山の勢いにただならぬものを感じた
受付の人は受話器を持って
内線をつないだ。