水男(ミズオ)
そしていつものカードゲームの店に
到着。


ガラスケースに収められた
レアカードをじっくりと眺めた後


店が用意した
ゲームをする場所へと向かった。


しかしゲーム場の雰囲気が
いつもと違うことに気が付いた


高山君は首をひねる。


いつもならわいわいがやがやと
にぎやかなゲーム場が


今日は静まり返っていた。


誰もいないわけではない。



いつもの常連たちが皆
そろっているのだが


誰も声を出さず
下を向いて座っている。


「どうしたの?」


高山君が常連に声をかける。


すると常連は何も言わず
ゲーム場の隅を指さした。


不思議な気持ちで
指をさされたほうを見る高山君。


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