水男(ミズオ)
入ってきたのは俊介だった。


昨日遅くまで仕事をしていたはずなのに
俊介は疲れを微塵も見せずに


さわやかな笑顔で立っていた。


亜美は俊介に駆け寄ると
お辞儀をした。


「今日もよろしくお願いします!」


そう言ってにこりと笑う亜美。


笑顔の亜美を見て優しく微笑んだ俊介は
手に持っていたペットボトルの水を

一口飲んだ。


グビリ……


俊介の喉が鳴る。


渇いた体を潤した俊介は
じっと亜美を見つめた。

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