水男(ミズオ)
「さっき私に仕事を押し付けようとした
お返しよ。


でも笑いすぎたかな
ごめんね、高山くん」


亜美に笑顔を向けられて
高山はまた下を向いた。


「俺も悪かったよ」


小さな声でつぶやく高山。



「じゃあ仕事に戻ろうか」


俊介がそう言って
歩いていく後ろを


亜美が楽しそうに
付いていく。


そんな様子の亜美を
高山はずっと見つめていた。

< 60 / 240 >

この作品をシェア

pagetop