彼女なアタシ。
「秋ちゃん・・・?秋ちゃん!!ああ!よかった!!!秋ちゃん!!!!」
「蓮」
赤色の綺麗な小さな花束を持った蓮が、目に涙を溜めている姿を見ると
心配してくれていることが嬉しくて
1人にさせてしまったことが悔しくて
また会えたことが愛おしくて
すげー抱きしめたくなったけど
体中が痛むせいで、無念。
蓮は先生を呼び、その時やっと今の状況を把握した。
『線路に落ち、電車に轢かれたが命を落とさなかった奇跡の少年としてニュースに取り上げられた。しかし、全身打撲で植物人間状態だった。目を覚ますことは極めて低いとのこと。眠っている間に両親がみまいにきた。』
完治には随分かかるそうだ。
それに、まだ油断はできない。
明日くわしく検査するらしい。