涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
「ありがとう…梨子」
「……前は別のクラスだったから、同じクラスになれて嬉しいよ、ほのか」
梨子の、この真っ直ぐな笑顔が好きだ。
あたしも、それにつられて笑えたから。
梨子は、すごく美人で、茶髪の長い髪をポニーテールにしている。
強くて、女子からも人気のある存在だ。
そんな梨子を、独り占めしているのが、たまに申し訳ない。
ーガラガラガラッ!!
そんな事を考えていると、突然、教室のドアが物凄い音を立てて開いた。
「…っ…!」
あたしは、急に大きな音を聞いたせいで、以上なくらいに鼓動が早まり、息が切れる。
「はぁっ……はっ…」
まずい、落ち着いて、お願いっ…。
大丈夫、大丈夫だから…。
「ほのか、大丈夫!?」
梨子がそれに気づいて、背中を擦ってくれた。
「ヤッホー、B組の皆さーん!!」
「ヤッホー、皆さーん」
どうやら、教室ドアを開けたのは、180㎝近くある赤茶色のアクティブショートヘアーの双子。