涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
「っ……!」
どうしよう、体を支えきれない!
体が前に傾く、その時間がスローモーションのようにゆっくりに感じた。
「危ない!!」
すぐ近くで声が聞こえた思ったら、体が力強い腕に抱きとめられる。
「だ、大丈夫!?」
男の子の声だ……。
その心配そうな声に、あたしはゆっくりと顔を上げる。
すると、サラサラのナチュラルマッシュショートの黒髪をなびかせた、可愛らしい感じの男の子と目が合った。
「あ、君!!」
なぜか、男の子は、あたしを見て驚いたような顔をする。