涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
「ほのか、また病気が……」
「あたしというより、お母さんがね」
梨子は手を止めて、あたしの話を聞いてくれる。
あたしは、それに甘えてポツリポツリと話し出す。
「消えてって……言われちゃった」
「!!」
あたしの言葉に、梨子が目を見張ったのが分かる。
あたしは、自嘲するように笑った。
「お母さん、今まで落ち着いてたのに、どうして?」
「分からない……色々、思い出しちゃったのかも。でも、きっとあれが……」
お母さんの心の奥底にくすぶっていた本心。
ならいっそう、忘れていてくれたら良かった。
そうすれば、お母さんも…ううん、あたしが、辛くなかった。
「今まで、ほのかと会ってたのに、その日に突然フラッシュバックしたりするの?」
「分からない……何か、思い出すような何かを、あたしがしちゃったのかもしれない…」
何がいけなかったんだろう。
何度も自分に問いかけても、見つからない答え。