涙のむこうで、君と永遠の恋をする。


「あ、あそこ誰か立ってる!」


すると、先程の女の子達がついにあたしの所までやってきた。

そして、恐る恐る近づいてくる。


えーと、ここでなんて言うんだっけ。

あたしは、こっそりと手元のカンペを見る。



「乗っても、あるかなきゃいけない馬ってなんだ?」


これ、お化け屋敷でする質問とは思えないけど…。

あたしは苦笑いを浮かべる。

ここが暗くて良かった、どんな顔してても分からないもんね。


「えっと……」

「いや、これは竹馬でしょ」


悩む女の子に、もう一人の女の子が即答する。
 
うん、あたしもこれは簡単すぎるような気もする。


「ここをまっすぐに進んでね」


あたしは道を指差す。

すると、2人はペコリと頭を下げて先に進んで行った。


あたし、ただの親切な人になってる気が…。

手元のカンペのクイズ集を見る。


落ちろ、落ちろと言っている豆はどんな豆……落花生だよね。

自分で説いて、答え合わせしていると、カツンッと、近くで物音がした。











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