涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
⑧私の歩く道の先
あれから2日が経った。
あたしは、今も病院に入院し、点滴をしてもらっている。
食欲が沸かず、ご飯が食べられなくて、点滴で補わなければいけなくなったからだ。
「ほのかちゃん、顔を見にきたよ」
お母さんも見てくれている東 和徳先生が、病室へとやってきた。
いけない、起きなきゃ……。
あたしは、起き上がろうとして体に力を入れる。
「っ………」
「そのままで大丈夫だよ」
起き上がろうとしだが、体が動かなかった。
東先生の言葉に甘えて、あたしは、横になったまま、東先生に顔を向ける。
「ほのかちゃん、夜は眠れているかな?」
東先生は、あたしの寝ているベッドサイドに丸椅子を置いて、座った。
「夜……」
毎晩、眠りにつくのは朝方で、やっと眠れたと思えば、悪夢にうなされるの繰り返しだ。
「全然、眠れません……」
入眠剤、熟眠剤をのんでも、寝た気がしない。
どうしてか、PTSDの症状がどんどんひどくなっている気もする。