涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
選択授業の時間。
梨子は部活でもやっている剣道を、双子…優真くんと琢磨くんはテニスを選択していた。
「マーガレットか…この土だと、少し湿気が多いね」
あたしと渚くんは、園芸なので、今こうして土に種を植えている。
渚くんは、土を手のひらの上でサラサラと転がしながら、難しい顔をしていた。
渚くん、本当に花が好きなんだな…。
「ふふ…」
真剣なその横顔を見つめながら、あたしは小さく笑う。
すると、それに気づいた渚くんは、慌てたようにあたしを見た。
「ご、ごめん!つい……ははは」
「渚くん……どんな土ならいいの?」
あたしは土を両手で掬って、渚くんに尋ねる。
すると、渚くんは驚いたようにあたしを見つめた。