涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
ーバサバサバサッ!
鞄をひっくり返し、机に落ちたカバンの中身の中に、タブレットケースを見つけた。
「はぁっ、はぁっ……」
ーカランッカランッ
過呼吸を押さえる、セルシンの薬を手に取ろうとして、あたしは震えからタブレットケースを地面に落としてしまった。
タブレットケースから出た薬が、二重に見える。
あたしは、手に握ったセルシンを口に入れ、買っていたカルピスで流し込んだ。
「はぁっ、はぁ……」
あたしは、地面に座り込んで、息を整える。
次第に息が整ってくる。
すると、不意にギシッと床が軋む音がした。
「ほのか…ちゃん、これ……」
その声は、あたしの後を追いかけてきた渚くんだった。
渚くんは、地面に散らばった薬を見て、言葉を失っている。