涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
座り込んで震えるあたしの前に、渚くんがしゃがみこむ。
あたしはそんな渚くんを見れず、俯く。
「前に、窓から夕日を見ている事があったよね」
「え……?」
あたしは、ゆっくりと顔を上げて、渚くんを見つめた。
だけど、渚くんは窓を見つめている。
「見かけかた事が…その、あったんだ」
渚くんの言葉に、あたしは苦笑いを浮かべる。
あたしは、よく教室の窓から外を眺めていた。
だけど…。
「夕日を…見てたわけじゃないんだ」
あたしは、窓の外へと視線を向ける。
渚くんが、あたしを見ているのが分かった。
「ほのかちゃんは、何を見てたの?」
その言葉に、あたしはゆっくりと立ち上がり、窓へと歩み寄った。
その隣に、渚くんも立つ。