涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
それから、あたしはまた生き地獄のような日々を8年間過ごした。
与えられる食事は、腐ったモノを与えられ、食べなければ空腹で動けなくなった。
お母さんは、そんなあたしを見てみぬふりをしていた。
でも知ってる。
お母さんは、あたし以上に取り戻したいモノがあったから、あの男の傍にいる。
中学に上がった頃、お母さんはあたしに馬乗りになり、首を絞めて言った。
『男の子が出来たら、お父さん帰ってくるって言ったのよ!!だから、しょうがないのよ?』
『うっ…あっ……あ…さん』
お母さん、苦しいよ……。
ギギギッと、首を閉める手に力がこもる。
顔に熱が集まり、耳鳴りがする。
お母さんの手を外そうと、お母さんの手を掴んだ。
あたしは、ここで死ぬのかもしれないと、他人事のように考えていた。
『あんたが……悪いのよ?あんたじゃなくて、男の子が生まれれば、幸せになれたのに!!』
何故だか、怒りよりも悲しみの方が大きくて、あたしはそっと、抵抗を止める。
ダラリと、両手を外した。