涙のむこうで、君と永遠の恋をする。


季節は7月、学校が休みの日曜日。

あたし達は、中間テストに向けて勉強をする為に、近くのファミレスで勉強をしていた。


「なぁなぁ、古文ってなんで現代人がやんだろーな?」

「さぁ?必要性を感じないね」


あたしの目の前に座る琢磨くんと優真くんは、あたし達の消ゴムを使いながら消ゴムタワーを作っている。


「危機感を感じなさいよ!」


「古文の起源から考えてる場合じゃない、また、赤点とりたいのか?」


梨子と渚くんはすかさず双子から消ゴムを取り上げる。

あたしは、そんなみんなの様子を眺めるのが好きだった。


目の前には梨子、優真くん、琢磨くん。


右隣には、渚くんが座ってる。


それを見つめながら笑みを浮かべていると、隣の渚くんがあたしを見て嬉しそうに笑った。


「ほのかちゃん、楽しい?」

「あ……うん」


あたしは、ぎこちなくだけど、素直な気持ちを伝えた。






















< 79 / 233 >

この作品をシェア

pagetop