涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
季節は7月、学校が休みの日曜日。
あたし達は、中間テストに向けて勉強をする為に、近くのファミレスで勉強をしていた。
「なぁなぁ、古文ってなんで現代人がやんだろーな?」
「さぁ?必要性を感じないね」
あたしの目の前に座る琢磨くんと優真くんは、あたし達の消ゴムを使いながら消ゴムタワーを作っている。
「危機感を感じなさいよ!」
「古文の起源から考えてる場合じゃない、また、赤点とりたいのか?」
梨子と渚くんはすかさず双子から消ゴムを取り上げる。
あたしは、そんなみんなの様子を眺めるのが好きだった。
目の前には梨子、優真くん、琢磨くん。
右隣には、渚くんが座ってる。
それを見つめながら笑みを浮かべていると、隣の渚くんがあたしを見て嬉しそうに笑った。
「ほのかちゃん、楽しい?」
「あ……うん」
あたしは、ぎこちなくだけど、素直な気持ちを伝えた。