【改訂版】キスはする。それ以上も。けど、恋人じゃない。
「ん……っんん…」
自分から舌を絡めて、盛り上げようともしてみた。
行為を一刻も早く終わらせたいと、無意識に急かしているのか。
そんな心の表れなのかは分からない。
何かが体の上で蠢くのを感じた。
来る、と自覚してすぐに、純くんの手が服の中に侵入してきた。
唇が惜しげに離れる。
息も絶え絶えで、鼻だけじゃ追い付かなくて、口でも大きな呼吸を繰り返す。
そんな私を見下ろして、ひどく妖艶な笑みを浮かべる彼は余裕がたっぷり有り余っている。
もう、戻れない。
純くんに身を委ねて、あとはどこを触られても感じてるふりが必須条件。
だけどそんなこと、純くんにはとっくにお見通し。
だからわざと敏感なところに触れて、体を熱くさせる。
快楽に溺れて、いつの間にか本当に鳴かされてしまうから、声さえ意図しないで漏れ出てきた。