【改訂版】キスはする。それ以上も。けど、恋人じゃない。



「ん……っんん…」


自分から舌を絡めて、盛り上げようともしてみた。


行為を一刻も早く終わらせたいと、無意識に急かしているのか。


そんな心の表れなのかは分からない。



何かが体の上で蠢くのを感じた。


来る、と自覚してすぐに、純くんの手が服の中に侵入してきた。


唇が惜しげに離れる。



息も絶え絶えで、鼻だけじゃ追い付かなくて、口でも大きな呼吸を繰り返す。


そんな私を見下ろして、ひどく妖艶な笑みを浮かべる彼は余裕がたっぷり有り余っている。



もう、戻れない。


純くんに身を委ねて、あとはどこを触られても感じてるふりが必須条件。



だけどそんなこと、純くんにはとっくにお見通し。


だからわざと敏感なところに触れて、体を熱くさせる。


快楽に溺れて、いつの間にか本当に鳴かされてしまうから、声さえ意図しないで漏れ出てきた。


< 26 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop