【改訂版】キスはする。それ以上も。けど、恋人じゃない。
どうしたらいいんだろう。
もう、我慢ができない。
もっと。お願いもっとちょうだい。
何度も何度も、ループするように快楽を求める。
波に押し潰されそうになって、切羽詰まって苦悩の表情を浮かべた。
純くんは、そんな私を見下ろして、この状況を大いに楽しんでいるんだから恐ろしい。
「今日、告白されてたね」
「んん…っ」
波のように皺が広がるシーツは大きく乱れて、その上で散々羞恥を煽られる。
「ヒメ、モテるからね。
上辺で僕たちを品定めるんだから、酷いもんだよ」
言いながら、他の誰でもない、自分で自分を嘲るような笑みを浮かべる。
自嘲を漏らしながらも、進んで行く行為。
そうして、決定打は落とされた。
「ヒメは、僕のお人形」
今まで口にはしてこなかった、確信をついたその言葉。
純くんは、私のことを同等の立場として全く見ていなかった事実。