【改訂版】キスはする。それ以上も。けど、恋人じゃない。




「じゃあ、また明日」


「うん、バイバイ」


少し休んでゆっくりした純くんを玄関で見送る。


はたから見れば、少し仲が良いだけの幼なじみ、もしくは友達がいつものように遊びに来て帰っていく光景に過ぎない。


だけど私は知っていた。


私たちの関係は、そんなに簡単じゃないことを。


分別を付けて、弁えないといけないって分かってるのに。



私も、純くんも。


まだ、何をするにも幼すぎて。


私たちの秘密は誰にも知られたらいけない。


分かってる。分かってるけど……



堂々としていられる関係なら、問題ないんじゃないの?


そうしたら、隠す必要もないはずで。


それが嫌なら、普通の幼なじみでもいい。


今の関係を少し変えるだけ。難しいことじゃないのに。


純くんはそれじゃ、ダメなの……?


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