【改訂版】キスはする。それ以上も。けど、恋人じゃない。
なんて暗愚だったんだろう。
絶対なんて、言い切れなかったはずなのに。
振り向けば大きな影が目の前にあった。
眼前でけたたましく鳴り響く音。
痛みを感じないほど激しくぶつかり、倒れ込む。
つんざくような悲鳴が聞こえて、小さくなった。
本当に、本当にごめんなさい。
……まさか、こんな事になるなんて思わなかったの。
もうやり直しなんて効かないのに、今更後悔してどうするんだろう。
やっぱり私にはバチが当たってしまったに違いない。
ああ。じゃあ、私は……
一体、どうすれば良かったの――…?