本当はずっと、好きだった。
「お前、それ絶対遊ばれてんぞ。
いやもしかすると遊びにも入ってないかも…。」
「ひぃーーー!やめて!怖いこと言わないで!」
「怖いことっていうか…事実。」
うっ。
またもお兄ちゃんにトドメを刺されて
私は机に項垂れ直す。
……そんなの、私だって分かってる。
春樹くんが私のこと
何とも思ってないことくらい。
でもでも…
やっぱり好きなんだよぉ……。
「あーあ、ダメだこりゃ。
おい要、お前も何か言ってやれよ。」
「…え?」
要…?
誰に話しかけてるの、お兄ちゃん?
そんなことを思いながら
顔を上げて厨房を見ると…
「…えっ!」
「…エ。」
なんとそこには
見知った顔。