本当はずっと、好きだった。
そこに立っていたのは
お兄ちゃんと同じく
お店の服を着てこちらを見る
東條 要(とうじょう かなめ)
まさかの同じクラスの不良くん。
話したことないけど
面識はある、みたいな微妙な関係。
「な、何で東條くんが…?!」
「何でって…俺ここでバイトしてるし。」
「えぇ-----?!」
そうだったの?!
私は東條くんの言葉に
目を見開きながらお兄ちゃんを見る。
何で言ってくれなかったの!?
「あれ、お前ら同じ学校?知り合い?
あらら〜こりゃまた偶然。」
そう笑いながら私達を見るお兄ちゃん。
----これが、私達の出会いでした。