本当はずっと、好きだった。
そう告白した後に
沙織に改めて、また告げる。
-----今度はただの告白じゃない。
本当の…約束。
「…俺の彼女になってくれよ、沙織。」
「っ…はい…!」
俺の言葉に
そう答える沙織が愛おしくて。
背中に回る腕も
強く抱きついてくる体も全て
今日から俺が受け止めてやれる。
俺がこいつを幸せにするんだって
そう 強く思った。
「…もう絶対、離してやるかよ。」
「うん…離さないで。」
そう言ってお互いに笑い合って
いつの間にか泣き止んで
嬉しそうに頬を染める沙織に
俺はまた、キスをした。
(-------本当に絶対)
こいつを泣かせるような真似は
俺はしない。
そう心に誓って
また沙織の体を
優しく抱きしめた。