あの日、君と見た青空を僕は忘れない
嫌われもの
「なんでお前がいんだよ!!」
翌日の昼休み。
屋上にある俺の特等席に岡本 幸が座っていた。
「あ、こんにちは。黒田くん。黒田くんもお昼一緒にどうですか?」
どうですか…じゃねぇーよ。
「どけ、俺の場所だ」
「午前中、黒田くんこないから心配でしたよ。電話何回鳴らしても取らないし」
そう言いながら、岡本は弁当のおかずをパクパク食べる。
あの大量の着信…お前だったのか。
起きて、携帯開いて、霊の気配したわ。
「なんで、番号知ってんだよ」
「昨日、帰る前に職員室寄って松本先生に聞きました」
松本って確か…去年の担任だぞ。
「気持ち悪いことすんなよ!」
「女の子に気持ち悪いとはなんですか!」
「どー考えても気持ちわりーだろ!」
「ちゃんと登録しといてくださいね?」
しねーよ。
バカ。
「あ、そろそろ授業始まります!行きましょ!」
そして、すぐ腕を掴まれた。