あの日、君と見た青空を僕は忘れない
そして、俺と岡本は案内されて会場に向かう。
今まで味わったことのない緊張だ。
「おめでとうございます」
「おめでとう!」
「おめでとうございますっ」
式場になる、会議室に向かう間。
患者さんや看護師、先生たちがお祝いの声をかけてくれる。
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
2人でお礼を言いながら歩く。
不良で
誰とも関わろうとしない
無愛想だった俺が
笑顔で結婚式を開けている。
夢みたいで。
全部がキラキラしていて。
そして
会議室の大きなドアの前に立つ。
「3、2、1で、行きます」
とドアの下にいるウェディングプランナー。
「3」
「2」
「1」
「新郎新婦の入場です!!」