あの日、君と見た青空を僕は忘れない
友達
遠足から、1週間がたった。
変わったことといえば、スクールカーストで上位のグループにいたはずの相沢が、いま、スクールカーストの底辺の底辺にいる岡本と一緒にいることだ。
「舞ちゃん持ってるもの、本当全部可愛いよね〜〜」
「そんなことないよ〜。……ねぇ、幸ちゃん。私本当にここにいていいのかな?2人の時間じゃましちゃってない?」
1人増えた昼休みは前よりも増してうるさい。
「全然いいよー!むしろいてほしい!女の子の友達、1人もいなくってさー嬉しいよ!」
「黒田くんは…」
「…あぁ、いいよ。気にしないで」
どうせなら2人ともどっかいってほしいが。
「黒田くん、舞ちゃんには優しいよねー」
「はぁ?女の子には優しくするぞ」
「私女の子!」
「どこがだよ」
「全部」
「ブタにしか見えない」
「ひっど!!!!」
「フフフフッ」
俺と岡本の言い合いをみて相沢が笑う。
「2人、仲良いですね」
「うん!」
「良くない」
何がうんだよ、岡本。
相沢が楽しそうにしてて何だか安心した。
なんで俺が他人のことに安心したりするんだよ…。