あの日、君と見た青空を僕は忘れない
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「はぁ??お前もしかして、勉強できねぇーの?」
岡本の真っ白なテスト対策プリントを見てそういう。
空白だらけじゃねーか。
授業中、ガリ勉並みに真剣にノートとってたのはなんだったんだよ。
「仕方ないじゃーん。真剣に聞いてるんだけど、わかんないもん」
運動音痴な上に頭が悪いとは。
「学級委員って言ったら勉強できるイメージしかねーだろ!」
「そんなの初めてきーた」
ぜってぇ嘘。
「まぁまぁ、俺たちには相沢さんがいるから怖いものねーだろ!」
小池がそう言い、相沢に顔を近付ける。
「力になれるかわかんないけど、一緒に頑張ろうね!」
「そうだね!黒田くんが無事卒業できるように、みんなで協力しよ!」
と張り切る岡本。
はぁ?
なんで俺。
「お前も救いようねぇーだろ」
と突っ込む。
「じゃあ。勝負だね!私が買ったらアイスおごって!」
「ああ。いいぞ」
そんな返事をしてしまって、なぜか勉強しなきゃいけない雰囲気を自分で作ってしまう俺。
誰よりもバカなのは俺だな。