あの日、君と見た青空を僕は忘れない

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「とういうことで!!!勉強始めますかー!」

小池の家に着いてからさっそく勉強に取り組む。



「あれ、これなんだっけ」
「あ。これの公式はこれで、こうやって当てはめて計算すれば出てくるよ」

岡本と小池のやり取りをみる。



小池は、相沢が好きじゃなかったのか?
なんで、バカな岡本にわざわざ聞くんだよ。



「あ、黒田くん、宿題やってるじゃん!」



昨日、兄貴にムカついて、その怒りを宿題に当ててたら半分くらい終わらせてしまっていた。


それを相沢に見られてしまう。


「あー、なんか昨日寝れなくて…」


「はぁー?!ずりぃーぞ!黒田!お前もしや、1人だけ別荘に行こうとか考えてないだろうな!」
と小池。


「相沢のおじさんのところなんだろ?俺1人でいってどうすんだよ」

「はぁ!じゃあもしかして、舞ちゃんと2人で行く気?!?!」
と岡本。


なんだこいつら。

バカなのか。



「ほら。黒田くんに負けないくらい頑張らなきゃ!」
相沢のその掛け声でまたみんな静かに勉強を始めた。

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