あの日、君と見た青空を僕は忘れない

翌日。


朝のHRが終わったあと、担任に呼ばれた。


卒業できない。


そう言われるのも覚悟していた。


1、2年、まともに授業も受けなかったんだから。



ガラッ

「失礼します」

そう言って、担任の席に向かう。


「おぉ、黒田」

「話って?」

「あぁ、まぁ、座ってくれ」

担任はパイプ椅子を用意してくれた。


「…君の1、2年の出席状況、成績、はっきり言ってひどい」

「はい」

「でも、1学期の中間期末のテスト、どれもすごくいい」

「…はい」

「それで…今まで、就職希望だったお前だが…大学受験、してみてはどうだ?」


すごく意外なセリフに俺は言葉を失った。



大学?!

俺が?!


< 68 / 130 >

この作品をシェア

pagetop