あの日、君と見た青空を僕は忘れない
翌日。
朝のHRが終わったあと、担任に呼ばれた。
卒業できない。
そう言われるのも覚悟していた。
1、2年、まともに授業も受けなかったんだから。
ガラッ
「失礼します」
そう言って、担任の席に向かう。
「おぉ、黒田」
「話って?」
「あぁ、まぁ、座ってくれ」
担任はパイプ椅子を用意してくれた。
「…君の1、2年の出席状況、成績、はっきり言ってひどい」
「はい」
「でも、1学期の中間期末のテスト、どれもすごくいい」
「…はい」
「それで…今まで、就職希望だったお前だが…大学受験、してみてはどうだ?」
すごく意外なセリフに俺は言葉を失った。
大学?!
俺が?!