あの日、君と見た青空を僕は忘れない

「そ、そうなのか?黒田。…多分間違いだと思うけど…」

担任が後半聞こえるか聞こえないかの声でそういう。


「間違いで…」
「黒田くんが副学級委員です!さっきやりたいって言ってました!」

岡本が間に入ってくる。
ったく、テキトーなことほざきやがって…。


「てめぇ、いい加減にしろよ、朝っぱらから人のこと振り回しといてな!」

「…だって…だって、初めて仲良くしてくれたからぁー」

きっと嘘泣きなんだろうけど


「ひどいよーーー。せっかく…うぇーーー」

うるさくて仕方がない。


俺は、嘘でも本当でも

女の涙が苦手ならしい。

というか、うるさいのがムカつくらしい。

だから

その場を切り抜けるつもりで。

言ってしまった。



「わかったよ!やらーいんだろ!やらー!」




最悪だ。



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