あの日、君と見た青空を僕は忘れない

「大丈夫か?」

いつもの屋上に来て、岡本を座らせてからそう聞く。


「…ごめんな。あんなこと言わせて」

「なんで黒田くんが謝るの?悪いのは尾崎くんなのに」

「日頃の行いが悪いからあんなこと言われるんだよ。今ちょっと改めたところで、みんなが喜ぶことじゃない」


「……」

岡本の手が震えてる。


怖かっただろう。


自分より大きな男に。
力だって、自分より何倍も強い人に。
あんな風に脅されなんだから。




俺は、岡本をゆっくり抱きしめた。


「…でも、嬉しかった」


岡本が耳元で静かにそう言った。



「黒田くんが助けてくれたとき。怖かったけど、黒田くんが助けに来てくれた喜びの方が大きいから、大丈夫だよ!!」

と岡本。

やめろよ。





これ以上好きになったら

どうすんだよ。










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