あの日、君と見た青空を僕は忘れない

俺たちは教室に戻って、作業を続ける。


作業をしながらも、岡本のことばかり考えてしまう。


好きだと認めてしまってから、積極的に岡本のことを考えている自分が気持ち悪い。



「告白だったの?尾崎」

小池が聞いてくる。


「あいつマジでクズだよ」

「なんで」


俺は軽くさっきあったことを小池に伝えた。




「ガリ勉こぇー」

「…岡本のこと触りやがった」

「なー。俺、それが相沢さんだったら、尾崎のことぶん殴ってるわー。殴らなかった大翔、偉いよ」

「そりゃ、どーも」

「何拗ねてんだよ」

「べっつに」


羨ましかった。


付き合える小池が。


俺は振られたんだから。

何をしたって、岡本は俺のことをただの友達としか見ていない。


それがすごく嫌だった。



好きなのは俺だけで。


気になってるのも俺だけ。



少しくらい、男としてみてほしい。


そんなワガママを思っていた。


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