あの日、君と見た青空を僕は忘れない
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ガチャ
少ししてから、泣いた相沢が屋上に入ってきた。
「嘘だよね?黒田くん!嘘だよね?」
相沢が俺の胸ぐらを掴んでそういう。
「…ほ、ほんとだよ」
多分、斉藤から聞いたんだろう。
涙で顔がぐちゃぐちゃだ。
「…嘘だもん!!なんで、幸ちゃんが」
後ろから慌てて小池がやってきた。
「なぁ…マジなの?」
「あぁ…」
沈黙が続く。
「…ほら、落ち込んでても仕方ないし、岡本も生きてる間、楽しむんだって言ってるみたいだにさ、俺らが落ち込んでてもさ…」
「…お前、岡本が死ぬっていうのに、平気なのかよ」
「小池くん!そんな言い方しないでよ」
「…だってそうだろ?半年前に余命1年って言われたってことは…あと…俺ら、岡本に何かしてやれたかな?なぁー、大翔!」
「うるせーよ!わかってるよ!わかってるよ…けど、苦しいのはあいつだよ!俺らが焦ってどうこうできる話じゃねー。…ただ、あいつの前では笑おう」
バカな俺には、どうしていいかわからなかった。
でも、
いつか岡本が言っていた。
『今は今しかないから』
だから
今できることを
今笑えるように
今生きててよかったと思えてもらえるように
『笑おう』
それが必死の答えだった。