あの日、君と見た青空を僕は忘れない
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コンコン
放課後、3人で岡本のお見舞いに向かった。
笑顔。
笑顔。
何度もそう唱えてから。
ガラッ
「岡本ー!遊びに来てやったぞー!」
「わ!みんな…!」
そこには、昨日とは別人の、元気な岡本の姿があった。
よかった。
いつもの岡本だ。
「…岡本いねーと、やっぱり学校つまんねーよ!」
と小池。
「黒田くんは授業受けないし、小池くんは無駄にうるさいしさー」
と相沢。
「みんな、ありがとう!」
「ううん。それより、体調どう?」
「うん。昨日より調子いい!」
「そっか…」
そう言いながら相沢が黙る。
おいおい。
さっき笑うって…
相沢は涙を流してしまった。
「幸ちゃん…ごめんね…笑うって決めたんだけどね…私」
「もー!舞ちゃん!私まで泣いちゃうじゃーんやめてよー!」
岡本も笑いながら、目をウルウルさせた。
小池はあちこち目を動かして泣かないようにしてる。
俺だって、泣きそうだ。
「大丈夫だから!ね?絶対治す!」
励ましに来たのに励まされるなんて、ダサすぎる。
「楽しい思い出、すごくいっぱい作れたもん。まだまだ作るつもりだし。だから泣かないで?」
「うん。ごめんね、幸ちゃん。ありがとう」
近くにあったティッシュを岡本が私、相沢が鼻をかんだ。
岡本…
俺はお前に、何をしてやれる?
どうなっても、俺はお前が好きだと、お前の笑顔を見るたびに思うんだ。