あの日、君と見た青空を僕は忘れない
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「結局泣いちゃった…ごめんね。黒田くん 」
「あいつも喜んでたし、よかったよ」
病院からの帰り道、相沢とそう話す。
「でも全然、元気に見えるよなー」
「治療はこれからだからな」
「そうなのか?」
「あぁ、ちょっと調べたんだけど。これから、放射線治療とか抗がん剤治療をするみたい。それがきついんだってさ」
「テレビとかで聞いたことある」
と小池。
「黒田くん、幸ちゃんのおかげで本当、賢くなったよねーー」
相沢がバカにしたようにそういう。
「相沢、最近、ちょいちょい嫌味言ってくるよなー。小池からバカ移ったんじゃないか?」
「はぁー!?それ、俺にも相沢さんにも謝れ!ヤンキー大翔!」
「もーヤンキーじゃねー!」
「容姿がヤンキーだ!ヤンキー!」
「んだと!」
小池と言い合いをしていても、やっぱり寂しくて…
『岡本…治って元気になってくれねーかな』
心の底からそう思った。