あの日、君と見た青空を僕は忘れない
会いたい
【side 大翔】
幸に来ないでと言われてから、数日が経った。
あれから一度も幸に会っていない。
正直、怖くて。
思ってたよりも深刻で。
何もしてやれなくて。
「お前さぁ、全然岡本に顔見せていないだろ」
お昼休み、小池にそう言われる。
「来ないでって言われてる」
遠くを見ながらそう言う。
「バカッ!お前がそうやってぼーっとしてる間にも岡本の命は…」
「黙れ」
小池の言葉にカチンときた。
「はぁ?」
「軽々しく、岡本の命がどーだとか言うなよ。何も知らないくせに」
「はぁ?お前なんだよ。人が心配して…」
「頼んでねーよ。岡本とか俺の心配してねーで自分の心配しろよ。進路のこととか。お前バカなんだし」
こんなの八つ当たりだ。
自分が岡本に何もしてやれないから小池に当たってるだけなんだ。
でも止められない。