専務とお見合い結婚!?
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「先輩、聞いて下さいよっ!」
「何よ、朝から……」
少し早めに出社して、受注状況を確認していた私。
出社するなり興奮気味に私の元へやって来たのは、3つ年下の沙織。
カタカタとキーボードを打っていた手を止めて、何事かと振り返ってみた。
「見て下さいよ、コレですコレ」
「……えっ?!」
これ以上ないという満面の笑みで、沙織は私に向かって左手を突き出して来た。
その薬指にはシルバーのリングが輝いている。
私は驚いて思わず身を乗り出してしまった。
「コ、コレ……!まさか、婚約指輪?!」
「そうですー!プロポーズされちゃいました」
頬を紅潮させる沙織は、いつも以上に可愛く見えた。
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