専務とお見合い結婚!?
それで、幸せにするから結婚しようって言われても、すんなりハイなんて答えられるはずがない。
それに専務は結婚を急いでいるような気がするんだよね。
結婚相手は、誰でもいいような……?
「あー、なるほど。じゃあ、オレを不服に思っているわけじゃないんだな?」
「……自分にはもったいないと思っていますけど」
「嬉しい事言ってくれるね。オレが教育係についたおかげかな?」
ハハハと笑って、私の手をはなすと専務が立ち上がる。
テーブルをまわって、私の元に来ると、再び専務は手を差し出した。
「少し、庭を散歩しないか?座ったままでいると、ツラいだろ?」
「……はあ」
確かに普段しない正座をしていて、すでに足がしびれてきている。
専務の手を無視して、立ち上がろうとしたら、思っていた以上にしびれていて立てない。