専務とお見合い結婚!?


社用車に乗らない限り、車通勤じゃない人は地下の駐車場には行った事ないと思う。



「お疲れ」


「あっ!お、お疲れ様です……」



まさか、エレベーターをおりたところにいるとは思わなかった。


突然、専務に声をかけられてかなり驚いてしまった。



「そんなに驚かせたつもりはないんだが」


「そこにいるとは思わなかったので、すみません……」


「勤務時間は終わってんだから、敬語はやめろよ?それと、名前ね」


「そ、そう言われましても……」



今まで、勤務時間外に専務に会った事がなかったから、いきなり敬語をやめろと言われても難しい。


すると専務は、私の肩を抱きながらイジワルそうに微笑んだ。



「じゃ、守れなかったらペナルティとして、キス1回っていうのはどう?」


「キ、キス……?!」



専務の提案に、顔がカアッと熱くなるのがわかった。


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