愛でる恋心
想い人きたる
いよいよです
社員がホールに集まって今か、今かと社長の到着を待っていた
茉莉奈も例外でなく
「行かないと行けないんでしょうか?できれば行きたくありませんが」
茉莉奈の両側をホールド
「ダメよ話のたね、行くべき」
「はい・・・・・できれば物陰で・・・」
「ダメよ、見るの、場所は確保してるから」
玄関の前に黒塗りの車が横付けした
秘書が「くれぐれもしないように、知らん顔ですよ」
「あぁ・・・・・」
拍手で出迎えられたが茉莉奈がいない・・・・どこなのか?
いた・・・・顔が綻びた
茉莉奈・・・・・
「後で社長室に呼べ」
駿、少し痩せたね
でもよりいい男になった
秘書が近づいて来た
「携帯番号ありがとう、これからもよろしく」と頭をポンポンした
「さて、沖野さん帰りましょ?沖野さん?どこよ、抜け駆けなしでしょ?」
「沖野?次長が外に連れ出したぞ、今日は帰ってこない・・・・次長も濁るよ、社長見たらな・・・」
「また、次長の餌食か?来た早々大変だよな?」